花壇

花壇の種類

花壇には色々な種類があります。

背の低い植物を使って、じゅうたんを敷き詰めたようにいっぱいに植え込んでいく毛氈花壇(もうせんかだん)や、整形式庭園によく見られる、幾何学模様などでデザインされた花壇、沈床花壇(ちんしょうかだん)などもありますが、お庭の花壇としては、ボーダー花壇、寄せ植え花壇、模様花壇が適していて、作りやすいと思います。

ボーダー花壇は、建物や塀などに沿って作る花壇です。
ボーダー花壇を作る時は、手間に背の低い植物、奥に行くほど順に背の高いものといった配置で植物を植えていきます。

寄せ植え花壇は、お庭の中央など、壁に沿っていない部分に、円形や四角形などを形作って植物を植え込む花壇です。
鉢植えに寄せ植えを作るように植物を植えていきます。
円形花壇の場合は、中央に背の高い植物、縁にいくにしたがって背の低い植物を植えていくと、立体的で見栄えが良いです。

模様花壇は背の低い植物を使い、花や葉の色で模様を描くように植え込んだ花壇です。
家庭の花壇では、単純な模様にして、株の姿が乱れにくい植物を使い、線を描くように植えつけると良いです。

植物の色や草丈のほかに、花壇に植える植物を選ぶ時の大切なポイントに、植物の開花期があります。
開花期が同じ時期の植物ばかりですと、開花が一時期に集中して、後は寂しい花壇になってしまいますね。

開花期のことを考えながら、球根類や、一年草、宿根草など、色々な種類の植物を組み合わせると、1年を通して楽しめる花壇になりますね。

花壇の土作り

花壇の植物が健康に美しく育つには、良い土作りが重要です。
良い土の条件は、適度な水はけと水持ち、通気性があり、有機質を含むことです。
ミミズが住むような土が良いと言われていますが、握った時に柔らかく弾力のある土が良いです。
また、清潔で、土壌酸度が中性のPH7.0から弱酸性のPH5.5〜6.5であることも大切です。

花壇を作る時は、まず深さ30cmほど掘り起こして、雑草やゴミ、ゴロ石などを取り除きます。
その後、1u当たりにつき、腐葉土やピートモス、完熟堆肥、パーク堆肥などの有機物をバケツ1〜2杯分くらい全体的にまいていきます。
苦土石灰をまき、土にすきこんで良く混ぜて、1、2週間なじませます。
雨が降らなければ、水やりをしてくださいね。

すでにある花壇の土を改良する時は、まず、土壌酸度をチェックしてください。
酸度が適当でないと、植物は養分を吸収することができません。
土壌酸度は、市販の試薬や、土壌酸度計を利用すれば簡単に調べることができますよ。
植える植物の好みに合わせて改良しますが、一般には、土壌がアルカリ性の時はピートモスを、酸性の時は石灰をすき込みます。

土壌酸度を調整したら、土を深さ30cmほど堀り、上下を入れ換えます。
冬場の寒い時に行うと、土の中にもぐっていた害虫が寒気に当たって死んでしまうので、害虫駆除に効果的です。
掘り返した土はできれば2〜3カ月ほど寒気にさらしておきます。春まで寒風にさらされると土が風化されて、土質が改善します。
春になって、苗を植えつける時に、腐葉土を混ぜ込み土を整えて平らにします。

植物で一番大切なところは根の部分です。健康な根を育てるには、根を包みこむ良い土を作ることが大切ですね。
土作りは重労働で大変ですが、可愛い植物のために頑張ってくださいね。

花壇の縁取り

すてきなガーデンを目指して、花壇作り。
花壇に植える植物をより美しく、綺麗に見せるポイントになるものに、花壇の縁取りがありますね。

縁取りの材料や、仕切り方ひとつで、お庭はさまざまな表情に変わります。

ガーデニング用品店には、たくさんの種類の縁取りの材料があります。
レンガやブロック、枕木、丸太、木製の連杭、またプラスチックやポリプロピレン製の土留めなど、様々なものがあります。

レンガ1つとってみても、色々な形、デザインがあり、価格も幅広いです。
お店によって扱っている種類も違うので、お気に入りの材料が見つかるまで色々なお店を回ってみるのも楽しいですね。

配置の仕方にも工夫してみてください。
連杭ならカーブを付けてみたり、レンガなら1種類だけでなく、複数の種類のものを組み合わせて作っても楽しいですね。

地面より高い位置に作った花壇、レイズドベッドも素敵です。
レンガや枕木などを積み上げ、その中に培養土を入れて花壇にします。
水はけも良く、高さのある花壇は、お庭の景観に変化が出ますよ。

レイズドベッドは、土がない場合でも同じようなイメージで作ることができます。
プランターに花を植えて、その周りにレンガを置いたり、連杭で囲んだりすると、レイズドベッドのような、高さのある花壇風に仕上げることができますよ。

市販の縁取り用品だけでなく、植物を縁取りに使う方法もあります。
スイートアリッサムやチャイブ、ウッドボックスなど、背丈の低い植物を利用すれば、可愛らしい縁取りになりますよ。
どんな草花にもなじむ、白色や、無彩色のものが使いやすいです。
自分の好みで選んでみてくださいね。

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